アフターピル、コンドーム、ペッサリーの長所と短所

避妊法には、いろいろな種類があります。男性が行うもののあれば、女性が行うものもあります。

その中から、アフターピル、コンドーム、ペッサリーの長所と短所をまとめておきましょう。

アフターピルは、中用量ピルです。
エストロゲン含有量がちょうど50μgのピルを中用量ピルと言います。50μg未満が低用量ピルです。
避妊をしなかった性交やコンドームの破損等で避妊に失敗した性交、レイプなどによる妊娠を回避する緊急手段です。

性交後72時間以内にアフターピルを服用し、その12時間後に再度服用することで、妊娠率を75%程度減少させることができます。

長所は手軽さでしょう。お薬を飲むだけですので、手間はかかりません。

短所は、低用量ピルよりもエストロゲンの含有量が多いので、悪心や嘔吐などの副作用の頻度が高いです。また排卵遅延を招いた時は服用後の性交で妊娠する可能性があることです。

また、現在の日本では手に入りにくいです。個人輸入するか産婦人科医の診察を受けて処方してもらう事になります。
わが国では、正式に承認された緊急避妊用の薬剤ではありません。治療用の中用量ピルに避妊効果があることが判り転用されているにすぎません。作用機序はまだ良く判っていませんが、排卵を抑制し、着床障害を起こさせ、妊娠率を下げていることは確かなようです。

妊娠率は25%ほどです。

コンドームは、男性の勃起したペニスに被せて精子が膣に侵入するのを防ぎます。
長所は性感染症の予防もできること、男性も避妊に参加できること、安価であること、手軽に手に入る事があげられるでしょう。町の薬局やスーパーマーケットで入手できます。
短所は、女性主体で避妊ができないこと、破損や脱落、精液漏出などの失敗があることです。妊娠率は2%です。
現在の日本では、コンドームによる避妊を行っているカップルが一番多いです。

ペッサリーは、男性が行う避妊法で、手術で精管を結紮(結ぶ)・切断します。
長所は、一度行えば効果が永続することです。
短所は、手術による苦痛があることや赤ちゃんが欲しくなった時に精路再建術を行っても妊孕力(妊娠する力)が回復できないことがある、ということがあげられます。
妊娠率は0.1%ですので、避妊効果が高いことも長所でしょう。

これ以外にも、経口避妊薬(低用量ピル)、IUDリング(子宮内避妊具)、殺精子剤、卵管結紮などの避妊法もあります。

このように、それぞれ長所、短所がありますので、コンドームと経口避妊薬など、いくつかの避妊法を組みあわせて行う方法も推奨されます。

パートナーとよく話し合うことが大切です。

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